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2016.10.22

驚くほどバナナが美味しい国、フィリピン!

セブのレストラン

日本とセブのバナナは味が違う!?

セブに来てから毎日バナナを食べています。
日本にいる時、毎日食べるほど好きな果物ではなかったのですが、南国セブでは、バナナが本当に美味しい!

日本に輸入されてくるバナナの90%は、ここフィリピンからだそうです。
本場フィリピンだから、セブで食べるバナナはフレッシュで美味しいのね。
と、思っていたら、そんな単純な理由ではないようなのです。

セブで売られているバナナは、日本で食べているフィリピン産のバナナとは別物なのです。
見た目も全然違うし、味も違う。
バナナはバナナでも、違う種類のバナナなのです。

そういえば、日本で売られている形のバナナを、フィリピンで売っているのを見たことがないような・・・。

日本で売られているバナナは、フィリピン産のバナナなのに、フィリピンでは見かけない?
どういうこと?
不思議ですよね。

そこで、バナナについて少し調べてみました。

バナナにも品種が沢山!

私たちが、バナナと呼んでいるものは、あの黄色い細長い形の果物のことですよね。 そんなの幼稚園児でも知っている代表的な果物、のはず。

でも、調べてみると、そもそもバナナとは、
「熱帯・亜熱帯地方産バショウ科バショウ属の植物の総称」
だそうです。

「総称」ということは、いわゆる私たちがバナナと呼んでいる物にも、いろんな品種があるということであって・・・。

バナナに品種?
なんて驚く人も少なくないのではないでしょうか?

でも、そう言われてみれば確かに、ここフィリピンでは、バナナに名前がついています。 スーパーでも、バナナなのに、ただ単に「BANANA」とは書かずに、「LATUNDAN」や「CARDAVA」と書かれていました。 今まで気づきませんでしたが。

LATUNDAN(ラトゥンダン)

一般的に、セブのスーパーでよく売られているバナナは、「LATUNDAN」という品種です。

この「LATUNDAN」は、とってもジューシーで、さっぱりした甘さ。 黄色い皮をむくと、実が白っぽいのも特徴です。 リンゴの酸味に似ていることから、「APPLE BANANA」とも呼ばれているそうです。 甘くてクリーミー。

CARDABA(カルダバ)

「SABA(サバ)」とも呼ばれて親しまれている、調理用バナナです。

他のバナナ同様、生でも食べられるそうですが、ゆでたり、煮たり、揚げたり、焼いたりと、調理して食べるのが一般的。
ジャガイモと同じように料理に使えます。
栄養価も、ジャガイモと似ているそうです。
スーパーでも必ずと言っていいほど売られている「CARDABA」は、フィリピンのデザートとしても、よく調理されています。
街中でよく売られている、甘~いバナナフライや、レストランメニューによくあるTURONという、バナナの春巻も「CARDABA」なのです。
バナナチップもこの「CARDABA」から作られているようです。
「CARDABA」を、ただ茹でて皮をむいて食べるだけで、ホクホクのお芋の味がして、とってもおいしいです。
セブでバナナの木を見上げてみると、この「CARDABA」ってことが結構多いのです。
実が角ばった、特徴的な形をしているのでよくわかります。

LAKATAN(ラカタン)

フィリピンで売られているバナナの中でも高級なのが、「LAKATAN」です。

「LALATAN」は、「LATUNDAN」に比べて、細くて長いバナナです。
日本で食べるフィリピンバナナの形に近いです。
皮をむくと、まさに黄色。
この「LAKATAN」には、ベータカロチンが多く含まれ、栄養価も高いことから、お値段も他のバナナより高めです。

SENORITA(セニョリータ)

いわゆるモンキーバナナ。

小さくてかわいいだけじゃなく、酸味のない甘さ。
皮がとても薄いバナナです。小ぶりなので子供のおやつにちょうど良い大きさです。

MORADO(モラード)

皮が赤いバナナです。

「MORADO」は、スペイン語で紫色を意味するそうです。
見た目は、紫というよりも、断然、赤って感じです。
レッドバナナとも呼ばれています。
この「MORADO」もお値段が少し高め。
ビタミンCや、鉄分が、他のバナナと比べて豊富だそう。
赤い皮をむくと、気になる実の色は、赤くはないのですが、オレンジっぽい黄色という感じでしょうか。
とっても濃厚な甘さで、やみつきになります。
この「MORADO」は、なかなかスーパーでお目にかかることはないかもしれません。
ちょっとレアなバナナなのです。
手に入ったときには、CEGAの食事にも出ることもありますよ。

BUNGULAN(ブグラン)

青いバナナです。

まるで日本に輸出される前の熟していないバナナのような色形ですが、すでに熟しており、食べると普通のバナナのように甘味があります。日本で食べるバナナの味に近く、色は白っぽく、あっさりとした甘さです。

日本で食べているバナナは何?

さてさて、いろいろバナナの種類がわかってきたのですが、
日本で食べているフィリピンバナナはどれなのでしょう?

実は、どれも違うのです。

日本に輸出されているバナナは、「CAVENDISH」という品種のものです。
この「CAVENDISH」は、セブのスーパーでなかなかお目にかかることはありません。

「CAVENDISH」は、実がまだ青いうちに収穫され、フィリピンから日本へ輸出されていきます。
黄色く熟したバナナは日本に輸入禁止なのだそうです。
そういえば、果物って、個人的に飛行機で帰国する時も、持ち込み禁止ですよね。

そんな訳あって、熟す前に収穫して輸出できるこの「CAVENDISH」という品種が、日本に輸出されているのですね。

日本人が思うバナナとは、この「CAVENDISH」のことだったのです。

バナナ屋さん

ちなみに、バナナはスーパーだけでなく、路上で、バナナ売りのおばちゃんから買うこともできます。
バナナ売りのおばちゃんからバナナを買うと、スーパーよりも安くて新鮮!
しかも、たまに、レアなレッドバナナも売っていたりする。
お見逃しなく!

バナナ好きな方なら、様々なバナナを味わう為だけにでもセブに来る価値があるはずです。
フィリピンのバナナって、いろいろあって、本当に美味しいですよ。