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2015.08.06

捨て犬を拾ったら、、、

フィリピン・セブ情報

家の近所で子犬の鳴き声が、、、

週末の夜に、空き地で5匹の捨て犬を見つけてしまいました。

近くを歩いていると赤ちゃんのような鳴き声が聞こえてきたので、耳をすまし、目を凝らして探してみると、土管の中に、生まれて間もない、まだ目も開かない赤ちゃん犬が5匹もいるではありませんか。近くに母親犬がいるわけでもなく、人間が捨てたという感じでした。

赤ちゃん犬たちは、必死で鳴いて、お母さんを探して一生懸命に動こうとしていました。すでにかなり弱っていたので、このままでは死んでしまうのは確実でした。まだ目も見えない、ひとりでは何もできない赤ちゃんです。とりあえず、家へ連れて帰ることにしました。

えさのあげ方が分からない、、、

さて、家に連れて帰ってはきたものの、犬を飼ったことも、ましてや生まれて間もない赤ちゃん犬を育てた経験もなく、どうしていいかもわかりません。お腹がすいているだろうと、とりあえずミルクをあげることにしました。でも、お皿から上手に飲むこともまだできず、上手にミルクもあげられません。スポイトや注射器のような物を買ってきて、何とか5匹の赤ちゃん犬にミルクをやり続け、一晩を明かしました。

翌日、動物病院へ連れていき、ケアしてもらい、入院させてもらうことにしました。

そこで、根本的な大問題です。拾ってきたはいいものの、住んでいるコンドミニアムで犬を、しかも5匹も飼うことは絶対にできません。育ててくれる里親を探さなくてはなりません。そう簡単に見つかるわけもないだろうと思い悩んでいました。

CEGAの先生が引き取ってくれることに

知り合いのフィリピン人達に聞いてみても、「犬種は?」と聞き返すだけで、「雑種犬はかわいそうだけど引き取り手は見つからないわね。」なんて反応がほとんど。

ところが、CEGAの先生達に声をかけてみると、次々と里親を名乗り出てくれる先生が現れたのです。すぐに一人、二人と里親を名乗り出てくれる先生が現れ、本当に有難く思っていると、その日のうちに5匹の犬の引き取り手が決まっていきました。

フィリピン人、そしてCEGAの先生達を、本当に心から尊敬しました。動物を引き取るだなんて、そう簡単にできることではありません。

セブでは養子縁組も日常茶飯事なのです

そういえば、フィリピンでは、人間の養子縁組も日常的に行われています。親戚の子を引き取って自分の子として育てている話や、自分の子を経済的な理由で親戚に預けて育ててもらっている話や、自分が養子として子供のころに親元を離れた話など、よく耳にします。なので、養子であることが珍しいことではなく、決して隠す事ではないので、普通にみんな話してくれます。

困っている人がいれば助け合って生きていく、それが当たり前に身について生活しているのです。フィリピン人は心が広い。人に対してだけでなく、動物に対しても寛容で、優しい。改めてフィリピン人、そしてCEGAの先生達を見直す出来事でした。