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2015.11.18

セブアノの誕生日のナゾ!?

フィリピン・セブ情報

セブに住んではや5年。
日本との違いに戸惑いを感じたり、逆に新しい発見にワクワクしたりと、
退屈させてくれない毎日ですが、その中でどうしてもしっくりこないものがあります。
それは誕生日。

誕生日にやらねばならないこと?

今日はアシスタントマネージャーの誕生日でした。
彼女はフィリピン人ですが、大阪の会社で勤務していたこともあり、
流暢な関西弁を話します。

お昼休み時になると周囲がザワザワし始めスタッフみんながミーティングルーム
に集合し、そこへアシスタントマネージャーがいくつもの食事の入った容器を持ち込み、
おもむろにテーブルに広げ始めました。
そして「Happy Birthday!」の声の中、食事をみんなに振る舞い昼食が始まりました。

そう、ここセブでは(フィリピン中でも)誕生日はその当の本人がみんなにご馳走
しないといけないのです。

日本ならむしろご馳走してもらったりプレゼントをもらったりする側なので、
なんと理不尽、なんで???といった感じになります。

この文化の違いは?

このモヤモヤ感をそのままにしたくないので、誕生昼食会の後、本人にインタビュー
してみました。
すると、「今日は朝5時から起きて用意してほんまはめんどくさいし、やりたくないんやけど、、みんながやってほしそう
な顔してるし、、」と関西弁で本音がでてきました。
たしかに自分の誕生日がばれないように誕生日が近くなると、そっと静かに身をひそめたり、
誕生日にわざと学校や会社を休むということもあるようです。
しかし、こういうのをあえてやりたい人も結構いるみたいです。
つまり「自慢」「見栄」ですね。
私も裕福なフィリピン人の娘さんの誕生日会に招待してもらったことがありますが、
豪華なレセプション会場に500名くらい招待され、日本の結婚式より豪華絢爛でした。

あと、カソリック教徒が大半のセブでは、教会でいつも「ある側がない側に施しなさい」
と教え説かれているのも、大きい要素らしいです。

また、この張本人がすべて用意しなければならないというのは誕生日だけに限らず、
どうやらすべてのイベントに共通する暗黙のルールになっているようです。
とくに田舎の結婚式などでは、大事な土地を売ってでも、みんなをもてなす為の立派な
結婚式をするとのこと。

なんか分かったような分からないような気がしますが、これだけ貧富の差の大きい文化
なので、そもそもワリカンという発想もなく、「ある側が何かする」という習慣が
いつのまにか根付いていったんでしょうか。

あと10年くらい住めば、これも普通に受け止められるようになるのかもしれないですね。
まだまだ異文化体験の旅は続きます。