セブ島の北端に位置する小さな島、マラパスクワ島(Malapascua Island)。
世界中のダイバーが「一生に一度は行きたい」と願う聖地でありながら、ダイビングをしない人をも虜にする「何もない贅沢」が詰まった隠れ家リゾートです。
都会の喧騒やマクタン島の大型リゾートとは一線を画す、一度訪れたらきっと誰かに教えたくなる、そんなマラパスクワの魅力をご紹介します。
【セブの秘境】幻のサメと真っ白な砂浜。マラパスクワ島で過ごす極上ホリデー
「セブ島周囲の島に行きたい!」という方に訪れてほしい場所があります。
セブ市街から車と船を乗り継いで約5時間。たどり着いた先に待っているのは、時計の針がゆっくり進む、人口数千人の小さな離島、「マラパスクワ」です。
1. 世界で唯一「ニタリザメ」に毎日会える海
マラパスクワを世界的に有名にしているのが、ダイバーの憧れ、ニタリザメ(Thresher Shark)です。長い尾をなびかせて優雅に泳ぐその姿は、まさに海の貴公子。
通常、深い海に生息するニタリザメですが、この島周辺のポイントでは、早朝にクリーニング(寄生虫を小魚に食べてもらう行動)のために浅瀬に上がってきます。

日の出前から出発するので、ポイントに向かう途中で日の出を拝めます。

ニタリ出没ポイントには多くのダイバーが集まります。

優雅に泳ぐニタリ。5~6匹は遭遇できました。
※ポイント※
遭遇率の高さ : 世界でも珍しく、ほぼ毎日高確率でクリーニングステーションに現れます。
幻想的な早朝ダイブ : 日の出とともに潜り、静寂の中でサメと対面する体験は、一生の思い出になること間違いなし。
2. 「リトル・ボラカイ」と呼ばれる白砂のビーチ
ダイビングをしないからといって、この島を敬遠するのはもったいない!
島の南側に広がるバウンティ・ビーチ(Bounty Beach)は、どこまでも続く真っ白な砂浜と、クリスタルブルーの海が広がります。

マラパスクワのメインビーチと言える南側に位置するバウンティビーチ。この周辺にホテルやレストランがあります。

北側のノースビーチ(North Beach)。リトルボラカイと呼べる白砂のロングビーチです。
※ここがポイント!
マラパスクワには大きな道路も車もありません。聞こえてくるのは波の音と、時折響く鶏の声だけ。ビーチ沿いのカフェでマンゴーシェイクを飲みながら、ただ海を眺める。これこそが最高のデトックスです。
3. 絶景の夕日と「カランガマン島」へのトリップ
マラパスクワからボートで約1時間半から2時間。フィリピンで最も美しいと言われる無人島、カランガマン島(Kalanggaman Island)へのアイランドホッピングは外せません。
潮が引いた時にだけ現れる、長く伸びた真っ白な砂州(サンドバー)。両サイドを透明な海に挟まれたこの道を歩く体験は、現実の世界とは思えないほどの絶景です。
SNS映えなんて言葉では足りないほどの絶景が待っています。

4. 素朴な島民の笑顔と、極上のサンセット
島内は歩いて回れるほどの小ささです。舗装されていない迷路のような路地を歩けば、現地の子供たちが「ハロー!」と人懐っこい笑顔を見せてくれます。
一日の締めくくりには、島の西側へ足を運んでみてください。空と海がオレンジ、ピンク、そして紫へと刻一刻と色を変えていく夕暮れ時は、日常のあらゆるストレスをリセットしてくれます。

ややローカル感のある西側のロゴンビーチ(Logon Beach)。海の中でのランチも最高でしょうね。

かわいい子供にも沢山出会えます。

西側ビーチからの夕日は感動ものです。
旅のアドバイス:マラパスクワを楽しむ3つのコツ
1. 移動時間は「旅の一部」と割り切る
セブ市内から北端のノース・ハグナヤ港まで約4時間、そこから船で45分。長い道のりですが、車窓から見えるフィリピンの田舎風景もまた一興です。
2. 現金は多めに持っていく
島内にはATMが非常に少なく、通信状況によってはクレジットカードが使えないことも。出発前にセブ市内で現金をおろしておきましょう。
3. デジタルデトックスを決め込む
Wi-Fiが不安定な場所も多いですが、それは「スマホを置いて楽しめ」という合図。本を一冊持って、ハンモックに揺られましょう。

月夜のビーチも最高です。
旅の基本データとアドバイス
旅行計画を立てる際の実用的な情報もまとめておきます。
**アクセス**
セブ市の「ノースバスターミナル」からバスで約4時間でマヤ港へ。マヤ港 からボートで約30〜40分。 |
**ベストシーズン**
12月〜5月の乾季。海が穏やかで透明度も高く、観光に最適です。 |
**移動手段**
島内に車はありません。徒歩か、現地のバイクタクシー(ハバルハバル)での移動になります。 |
**通信環境**
ホテルやレストランでWi-Fiは使えますが、日本ほどの速度は期待できません。デジタルデトックスのチャンスと捉えるのがおすすめです。 |

マラパスクワへ向かう途中のセブ島北部では、このように北海道のようなまっすぐ一本道を走ります。
まとめ
マラパスクワは、便利で豪華なリゾートではありません。
しかし、素朴な島の人々の笑顔、驚くほど透明な海、そして夜空を埋め尽くす星々があります。
移動に少し時間はかかりますが、そのアクセスのハードルが、この島を「観光客で溢れかえらない静かな楽園」として守り続けています。
次の休暇は、日常から遠く離れたマラパスクワ島へ出かけてみてはいかがでしょうか。

