以前(2020年6月)、セブー仁川ー成田の入国手順をお伝えしましたが、日に日に水際対策が厳しくなっている今、フィリピンから日本への最新の入国手順をお伝えします!これからフィリピンから日本へ入国する方必見です。
セブから日本へのフライト
セブのコミュニティ隔離がECQからGCQに緩和された昨年6月、その後しばらくしてセブー成田の臨時便が月1便ほどの割合でありました。成田以外の空港で入国したい場合は、マニラ経由か、第3国経由の選択となります。
ですが、現在フィリピンでは新規感染者が日本同様爆発的に増えており、3月22日より4月21 日までフィリピン人(OFW以外)と外国人の入国を制限しています。そして、マニラ首都圏は3月29日から4月4日まで再びECQロックダウンになり、国際線のフライトは軒並みキャンセルが続いています。※現在マニラは4月末まではMECQです。
この外国人の入国規制は当初3月20日から4月19日までと政府の発表が3日前にあり、これに伴い3月20日のセブ―成田便は、3日前にキャンセルとなり帰国難民がまた出ました…
次のセブ―成田の直行便は4月17日の予定でしたが、これもキャンセルとなりました。
なので私はセブから日本への直行便は諦め、3月19日9時セブ―マニラ、3月20日6時30分マニラーセントレア中部国際空港で帰国することにしました。
出国前に必要な事前準備
- ECC(出国許可証)の取得
フィリピンに半年以上滞在している外国人はフィリピンを出国する際にECC (Emigration Clearance Certificate)という出国許可証が出国審査時に必要となります。
ECCはイミグレーションで取得できます。セブの場合は、Jセンターモール内のイミグレーションで取得できます。出国72時間前までに取得が必要で有効期間は発効後4週間となります。
- コロナウイルス陰性証明
出国72時間前のコロナウイルスのPCRテスト陰性証明が必要となります。空港でチェックイン時、日本入国時に提示が必要です。
セブでは大きな私立病院での取得がおススメです。PCRテストが受けられる病院、予約から結果受け取りまでの詳細はこちらの記事を参照ください 「セブでPCRテストを受けるには? University of Cebu Medical Center編」
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Traze(接触者追跡アプリ)登録
Trazeはフィリピンの空港を利用する全ての人はダウンロード・登録が必要です。空港内に入る時、チェックインする時、至る所で空港内に設置してあるQRコードの読み取りが必要です。
ダウンロードはこちらから Traze Contact Tracing(英文ページ)
※登録する時は”Individual”を選びます。それ以外は画面に沿って進めば登録できます。登録完了後右のように自分の登録情報が表示されます。 - 質問票Webへの入力・QRコードの取得
国際線の搭乗前までに「質問票Web」の質問を入力して、QRコードを取得します。
個人情報、日本での滞在先、過去14日間の健康状態を入力します。
私はうっかり事前に入力することを忘れていて、搭乗ゲートの待合所入り口で焦りながら入力しました。QRコードを提示しないと、待合所に入れてくれません…
質問票Web全ての項目入力後に表示されるQRコード、このコードを提示します。
質問票Webはこちらから https://arqs-qa.followup.mhlw.go.jp/#/
- OEL(位置情報確認アプリ)・Skype・COCOA(接触確認アプリ)のインストール
これらのアプリは厳密にいえば、出国前ではなく入国時に必要となります。3月18日より水際対策が強化され、14日間の自己隔離中、skypeでのビデオコール、毎日OELによる位置情報の提出があるので、入国時に空港検疫でチェックされます。私の場合チェックはなくスルーでした…
※公式発表によると、3月18日から成田・羽田空港から開始し、順次対象空港を拡大とありますので、3月20日のセントレアは対象では無かったと思われます…
アプリについてはこちらから 必要なアプリの登録・利用(厚生労働省)
セブ―マニラ
3月19日9時のフライトで、7時過ぎに空港に到着しました。空港内に入る際にTrazeのAppを立ち上げ、QRコードを読み取ります。同様にチェックインカウンターでもQRコードを読み取ります。
TrazeでQRコードを読み取ると右の写真のように画面が表示されます
セブでのチェックインの際に陰性証明書を提示します。人が少ないので9時のフライトで7時30分に手続きしても十分時間に余裕があります。もし荷物が多い場合は、チェックイン手続きに時間がかかります。
私の場合、飛行機に預ける受託手荷物が4つあり、30分以上手続きに時間がかかりました…。 「何に時間がかかっているの?」と聞いても「ちょっと待って」としか返答はありません…。荷物が増えるだけでどうしてそんなにも時間がかかるのか謎です…
荷物は最終目的地までスルーバゲージでマニラで受け取る必要はありません。もし乗り継ぎ地で受け取りたい場合は、申し出れば受け取り可能です。
搭乗チケットもこの時点で、セブ―マニラ、マニラー名古屋の2枚発券されます。
保安検査場を無事通過し搭乗ゲートまで進みますが、朝8時という事もあり空いているお店は少なかったです。いくつかお土産屋や飲食店は開いていました。
フライトは遅延なく定刻で離陸しました。私が9時のフライトを選んだのは、遅延や欠航の可能性を含め、遅い便でもし欠航となって振替便が無くなる事が無いよう、早い便を選択しました。フィリピンの場合、常にリスクヘッジが必要です…
機内の様子
マニラ宿泊
いつもならマニラ乗り継ぎで早朝便の場合、夜の便でマニラに行き、空港でそのまま夜を過ごしますが、現在コロナ対策の一環で空港内に長時間滞在する事はできません。
乗り継ぎの場合、一度外に出、空港の外で待機しなければならず、治安が悪化しているフィリピンで夜長時間外で過ごすのは危険極まりない行為なので、近隣のホテルを予約しました。
ホテルに宿泊する事を決めていたので、どうせならゆっくり滞在したいと思い、セブ―マニラ間のフライトを早い時間に選んだのも理由の1つです。
マニラで乗り継ぎされる方は、同日乗り継ぎでなければ長時間空港内で過ごせないのでホテルを予約する事をおススメします!
Hilton Manila
マニラでトランジットの為に宿泊する時、Hilton Manilaをいつも利用しています。ターミナル3直結の遊歩道から徒歩10分。無料シャトルバスもありますが、現在はコロナ禍の為バスサービスはありません…
マニラ(ニノイ・アキノ国際空港)ーセントレア中部国際空港
ニノイ・アキノ国際空港に入る際にももちろんTrazeによるQRコードの読み取りをしないと中には入れません…
空港内に入れば、いよいよ最終関門のイミグレーションでの出国手続きです。セブで航空券が発券されているので、マニラでは搭乗手続きをすることなく、保安検査場でセキュリティチェックをしイミグレーションに向かいます。
もしマニラでチェックインする場合は、セブと違い空港には早めに行くことをおススメします。
朝5時前というのに、チェックインカウンターには行列が出来ています。
イミグレーションではECC(出国許可証)を提出し、難なく出国スタンプが押され無事通過できました。フィリピンでは何が起こるか予想できないので、今回はこれまでにない緊張感がありました…
制限エリア内、流石に5時台は殆どお店は空いておらずコンビニみたいなお店はかろうじて空いていました。
搭乗ゲートの待合所に入る際に健康状態の書類が渡されその場で記入し提出します。そして、日本政府の水際対策の一環の質問票webに入力済みかどうかの確認があるので、忘れずに事前入力しQRコードを提示します。
そして、いよいよ搭乗!搭乗は座席番号が後ろの人から呼ばれます。
飛行機内
飛行機内に搭乗し離陸してしばらく経ちますと、日本入国時に提出する以下の書類が配られます。空港検疫で提出しますので、予め書いておきましょう。
・14日間待機中の案内
・健康カード
・誓約書
着陸後、前の座席から順番に呼ばれます。この時は、ビジネスクラス、その後エコノミーが10列ずつくらいでした。
到着後の空港検疫
降機後案内に沿って進み、PCRテストです。セントレアでは減便によって使用されていない搭乗ゲートがPCRテスト会場・待機所となっていました。テストは唾液による検体採取でした。
このテスト受付の際に質問票WebのQRコード提示、機内で記入した書類の提出をします。尚、私は日本の携帯番号を持っていますが、休止中でしたので、自宅待機中に電話がかかることなく、メールのみでの健康報告でした。
結果は1時間ほどで出ます。結果が出たらモニターに番号が表示されるので、表示されたら結果(ただの紙)を受け取り入国審査場へすすみます。
陰性証明書?もっときちんとした書式の証明書が貰えると思っていました…
飛行機がセントレアに到着してからPCRテストを受け、結果を受け取り、入国審査を経て荷物受け取るまで、私の場合は降機が早かったこともあり1時間10分程しかかかりませんでした。
成田など他の空港などは検疫も厳しく受ける人数も多いのでもっと時間がかかると思います。
荷物ピックアップ後、迎えがある人、ホテル待機の人等に分けられる事もなく各自自由解散です。空港内も自由に歩けますし、飲食店によることも出来ました。
私は家族に迎えに来てもらいましたが、公共交通機関の利用も可能なんじゃないか?と思わせるほど、セントレアは検疫が緩かったです…
成田では係員が車までついてくると聞いたことがあります…
自宅隔離中
空港検疫で事前準備したAppの確認が無かったので、Skypeによるビデオ通話や、GPSの提出などもなく、自分の携帯番号も持っていなかったため、自宅隔離中は毎日メールで送られてくるアンケートに答えるだけでした。
通常電話番号がある人は電話がかかってきます。
まとめ
今回のこの情報は3月20日時点の様子ですが、3月26日フィリピンが「新型コロナウイルス変異株流行国・地域」に指定されましたので、入国時のPCRテストで陰性だとしても、空港検疫所所が確保する宿泊施設に3日間待機し、待機後またPCRテストを受けなければなりません。
フィリピンは4月15日の新規感染者は11,429人、4月16日10,726人と、とんでもない数字が続いています…
緩和されていた入国制限が、4月21日まで再び規制されていますが、この状況だと規制が延長される可能性もあります。
私が次セブに戻る時は、留学生の皆さんと同じ時期になると思います。
日本では「まん延防止等重点措置」が計10都道府県に適用され日本国内の移動もままならずステイホームが引き続き推奨されていますが、皆さんどうか無事にお元気にお過ごし下さい。
そしていつの日かセブでお会いできる事楽しみにしております。