スタッフブログ

STAFF BLOG

2020.06.17

コロナ渦におけるセブから日本入国までの流れ

フィリピン・セブ情報

世界全体で鎮火する兆しの見えないコロナ渦において、海外からセブへの入国は引き続き制限がかかっている状況ですが、セブから日本へは日本のパスポートを保持していれば入国可能です。
ただ、入国の条件としてPCR検査を受ける必要があるなど平常時のようにはスムーズにはいきません。
今回、セブから日本へ入国したので実際の様子をレポートしたいと思います。


セブー日本間の運行状況

3月中旬頃までは、セブから成田、関空、名古屋への直行便が飛んでいましたが、現在、セブ-日本間の直行便はすべて運休しています。
しかも、今月に入るまでセブ-マニラ間の国内線までもが運休。セブは孤島と化していました。
6月に入り、セブ-マニラ間の国内線が本数は少ないながらもようやく復活。国内線利用には、搭乗前にそろえなければならない証明書が必要だったりとなんだか複雑なようです。まだまだ気軽に搭乗できる訳ではありませんが、国内線復活は、コロナからの復興へ向けて嬉しいニュースです。

セブにいる日本帰国希望者は、セブから日本へ向けて飛ぶチャーター臨時便を利用するか、たまに運航している韓国経由便などを駆使して帰っていました。これからは、国内線が復活したことによりマニラ経由で日本へ帰国することも可能となりました。マニラからは日本航空と全日空が本数は少ないですが直行便を飛ばしています。

4月、5月に何本か飛んだセブから成田への臨時直行便は、片道1000ドルを超え、なかなか手が出ずにセブに残っていた日本人が多くいたようです。
今回、LCCのチェジュ航空が、セブからソウル乗継で成田、関空へ臨時便を飛ばしてくれました。日本までの合計が520ドルと、今までの臨時直行便の半額程ということもあり、多くの日本人が無事帰国を果たすことができました。私もその内の一人です。


セブー韓国ー日本への臨時便で帰国

セブ・マクタン国際空港の出発便案内板はこのチェジュ航空臨時便のみ。この便の為だけの貸し切り空港です。
入国審査も1便だけなので混むこともなくスムーズに終了。
免税店等はすべてクローズしたまま。薄暗い空港内を進み、搭乗ゲートへ。

韓国のインチョン到着!

結構、空港利用客が沢山いることには驚きました。ほとんどが乗継利用でしょうが、こんな時でもインチョンは賑わっているのですね。

成田へ向けて出発!

成田までの機内で、検疫所からの質問書とお知らせが配られました。

質問書では個人情報となる、連絡先や滞在先、どうやって空港から帰るかなどに答えます。
連絡先は、電話番号とemailアドレスの両方必要でした。
お知らせには、到着後14日間は指定された場所から外出せず、人との接触を可能な限り控えてください。毎日体温測定をしてください。異常があった際の連絡先等が書かれています。

成田到着!

成田到着後、ここからが未知の世界でした。
噂では、飛行機到着後に、まずはトランジット客、次に子連れ客、その後一般客の順に飛行機を降りて、PCR検査をするらしい、時間も結構かかると聞いていました。
その覚悟で待っていたら、特に優先客へのアナウンスはなく、普通に前方座席から降りて行きました。優先順位をつけるかは飛行機によるのでしょうか。
30名くらいで区切り、しばらく機内で待たされ、また30名くらいずつ降りる。そんな感じでした。後部座席は、飛行機を降りるまでに結構時間かかったと思います。

私は飛行機到着後10分くらいで降りることができました。
降りた後、トイレ前で間隔を空けておかれたパイプ椅子に座って待機。
これからの流れを簡単に説明されます。そこで、この先カメラ撮影禁止ですと告げられました。

その後、行き止まりのドアが開けられ、また間隔を空けておかれた椅子で待機。
スタッフが無線で、○○便はまだ機内待機でしょうか?出れますか?とか忙しそうにやり取りしていました。こんな時期でも、成田到着便が頻繁にあるようです。
前の30名が進むと、次の30名が進むという感じです。


いよいよPCR検査へ

検査所前で10名くらいのスタッフが待機していて、機内で配られた「検疫所よりのお知らせ」に書かれていた内容を丁寧に、個別に説明してくれました。そこで質問書に書いた内容も細かくチェックされました。
また、Lineアプリで「厚生労働省 帰国者フォローアップ窓口」と友達になると、PCR検査結果や健康状態確認などの連絡が、電話やメールでなくLineでくるので、よかったら後で登録してくださいとの案内がありました。

すべて説明事項が終わると、いよいよPCR検査受付です。
受付で、自分の名前と受付番号が貼られたピンクの液体入りのガラス管のような物が渡されます。そのままPCR検査の順番を、ソーシャルディスタンスを守りながら待ちます。

そして私の順番です。1回1回きちんと消毒された台に荷物を置きます。
椅子に座りマスクを外すと、マスクはしていてください。と注意されました。
30cmくらいありそうな長~い綿棒のようなものを見せられ、今からここまで鼻に入れます。と10cmくらいのところを指さし説明されました。10cmよりもっとあったかもしれません。かなり衝撃の長さでした。ここまで入ったら5秒待って終わりです。とのこと。

鼻だけマスクから出してくださいと言われ、マスクをずらし、鼻だけ出します。
右の鼻の穴に入れられたのですが、うまく奥まで入らず、左に変えられました。
右の鼻も結構奥まで入って痛かったのですが、左は遠慮なくもっと奥まで入って行きました。想像以上に痛かったです。痛いのに更に奥へと進み、痛さのピークの中、1、2、3、4、5と数えて、終了。
終わった後、左目から無意識に涙が出ていました。
検査結果は2、3日後に連絡が来るようです。

PCR検査が終わると、空港まで迎えがある人やレンタカー、ハイヤーでこのまま帰る人と、政府指定のホテルへ向かう人に分かれてすぐ横の待機所の椅子で座って待ちます。
ここまで、飛行機到着から1時間ちょっとだったと思います。

私は迎えがある方へ。
そこで、お迎えの人に第二ターミナル1階A出口前に来てもらうよう連絡してくださいと言われます。お迎えが到着したら教えてください。とそれまでその場で待機するよう言われます。

お迎えが来た人から、検査官に付き添われ入国審査へと向かいます。
しばらくしてお迎え到着待ちの人が溜まると、まとめて検査官に連れられ入国審査へ進みました。人数もそれほどいないので入国審査もすぐ終わり、既に並べられた自分の預け荷物を取り、税関を通り、同じ検査官に連れられ一度A出口から外に出て、待機所へ向かいました。
検査官は自分が連れているグループの人数をしっかり数えて確認していました。
A出口で、ちょうど迎えの人と会えた人は、検査官が車のナンバー等を迎えの人に確認して、そこで解散しました。
残りのまだ迎え待ちの人は、そのまま検査官と共に1階B出口からまた中に入りました。中は災害避難所のように、段ボールのベッドやペットボトル、弁当が並んでいました。
お迎えがなく、政府指定の待機ホテルもいっぱいの場合は、検査の結果がでるまで、この段ボール隔離施設で寝泊まりすることになるそうです。

私の迎えはその後すぐに到着し、迎えが到着したと検査官に告げると、何人かいる検査官の一人が付き添いA出口まで一緒に行きました。家族と合流した後も、車まで一緒に来て、ナンバー等控えていました。
その検査官に聞くと、迎えが来て自家用車で帰ると申告している人が、電車等の公共交通機関で帰ってしまう人がいたんだそうです。
最近は成田到着便も減り、こうして個別に監視対応できるようになったけれども、少し前まではそういう人が結構いて問題になったのでしょうね。
今はとても厳しくなっていますので、嘘の申告はできないのでご注意ください。

こんな感じで、セブから帰国し、無事自宅に戻ることができました。
現在、帰国後2日目です。14日間自宅待機中です。
あの痛かったPCR検査結果は2、3日後連絡が来るとのことですが、まだありません。
陽性だった場合はすぐに連絡がくるらしいので、陰性だったということだと思います。

現在フィリピンは、国籍を問わず入国が禁止されています。今すぐにセブに戻ることはできませんが、入国制限が解かれ、落ち着いたら、またセブに戻りたいと思います。
1日も早くコロナウイルスの件が落ち着き、世界が平和な日常に戻りますように。