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2017.01.29

セブで車を運転するなら

フィリピン・セブ情報

セブに長期滞在していると誰しも、「日常をより便利に」と思うようになります。
便利な生活に不可欠なのは、やはり日常の移動の足ですよね。
セブは電車が走ってないので、日常の移動手段は徒歩、自転車、バイク、タクシージプニーとなります。

徒歩 → 短距離ならいいが汗をかくし日にも焼ける
自転車 → 暑いし脇を走る車の排ガスを体に浴びる
バイク → 雨の日はカッパを着るのが面倒
タクシー → ラッシュ時はなかなかつかまらない
ジプニー → 狭くて暑苦しく不快指数が高い

このようにどの移動手段も快適性や便利さに欠け、そうなると自分で車を運転するという手段が便利で快適という点でやはり優れています。

そこでセブでの車の手に入れ方、運転の仕方をわかる範囲ですがご案内します。

運転免許取得

セブでの車の運転にはもちろん運転免許証が必要です。
日本から国際免許証を取ってくるという手段がありますが、こちらはあまりお勧めできません。
国際免許証の有効期限が1年と短いのと、そもそもこの国際免許証の認知度がセブの警察官の間では非常に低く、何かでトラブった際に見せても「何だこれは!?」と一蹴され無免許運転扱いにされる恐れがあるからです。

そこで、セブで現地の運転免許証をとってしまうのがお勧めです。
日本の運転免許証をセブまで持って来れば、試験などは免除され、半日くらいの手続きで取得可能です。
(セブの運転免許証取得方法に関しては以前のブログ 日本人がセブで車の運転免許取得する方法! を参照ください)

車の購入

知り合いから買ってもいいし、中古車屋を利用してもいいいでしょう。
予算が十分にある方はもちろん各メーカーの新車販売店が沢山あります。
残念なことにセブで車を購入する際、日本よりも予算がかかることを覚悟しておいてください。
日本で走っているのと同じ車種と比較して、日本の1.3倍くらいの価格がします。
中古車に至っては日本の2倍以上の予算を出して、やっと同等かそれ以下のものしか手に入りません。
セブでの中古車は値崩れしにくく、日本なら買い手がつかない廃車同然の10万キロ以上の走行距離車が60万円くらいします、、、
それでも欲しいとなれば、あとは買うだけです。

(大雨の後は洪水が発生することがあるので、車高の高い車は心強いです)
信頼のおける車屋であれば、車の名義登録手続きなどは代行してくれるでしょう。
手続きは1年更新です。(車のナンバープレートの右端の数字が登録月なので、その月が来る前に毎年更新が必要になります)

車の運転

さあ晴れて運転です。

(街中を過ぎて田舎へ出ると、気持ちいドライブも可能です)

セブの交通ルールはアメリカ式なので右側通行です。
日本人は最初戸惑いますが、1~2週間くらいで慣れるでしょう。
ちなみにハンドルはすべて左ハンドルです。右ハンドルは認められていないので、例えば日本から中古輸入された右ハンドル車はすべて左側に改造されます。

セブは結構大きな街であるにも関わらず、信号のある交差点が非常に少ないです。
信号機のある交差点は信号機に従いますが、右折に関しては、「赤」でも「注意しながら右折OK」との標識があればいつでも右折可です。(「Right turn at any time with care」と書かれた標識がよくあります)
セブは交通渋滞が激しいこともあってか、左折不可の交差点が非常に多いので注意が必要です。

(平日夕方頃からの渋滞は覚悟する必要があります)

また、Uターン禁止、一方通行もかなり多いです。

日本人とセブアノの運転の違い

セブの人たちの運転ですが、標識上の交通ルール自体はよく守ってますが(交通誘導員のような人がよく立っていて、違反すると止められ罰金となります)走行中の運転マナーはかなり適当です。
片道二車線あっても、車線の枠におさまって運転することがなく、車線移動時もウインカーを出す人はまれです。

(目の前のジプニーがところ構わず停車するので、停車する直前に左によけて追い越すのがスムーズに走るコツです)

また、クラクションをよく鳴らします。これはアジア諸国はどこも同様ですが、躊躇なくすぐ鳴らします。
実際運転してみるとクラクションを鳴らしたくなるのがよくわかり、注意喚起のために、いつのまにか頻回に鳴らしている自分に気づきます。
道には人、犬、三輪自転車、ジプニーなど、様々に不規則な動きをする物が混在しているのでクラクションは必要不可欠なのです。

(メイン通りから一本中に入ると、障害物だらけという難易度の高い運転が必要になります)

日本ではクラクションの役目はゆずってもらったお礼のサインとして軽く鳴らすくらいの用途ですが、セブでは「気をつけろ!」の意味しかありません。

運転マナー向上の為に

このようなカオス的なセブの運転事情ですが、これはこれである程度うまく機能していると感じる面もあります。
それはセブで大きな車の交通事故を見たことがないということです。
(バイクの転倒事故は時々見かけます)
道路がカオス状態なので、みんなスピード出したくても出せず、そろそろ運転しかしていない為、事故が起こったとしても、コツンとぶつかる程度の事故しか起きないのです。

運転に神経を使うセブの道路ですが、意外と安全な面もあるという交通事情。
あとはマナーの向上と、譲り合い精神があればいいのですが。
日本ではよくやる、割り込みなどをさせてもらった後に出すハザードを数回点滅させるサンキューサインをセブでも普及させたいと思い、最近は譲ってもらった際にはハザードをカチカチ点滅させています。
これがお礼のサインだといつか気づいてくれるのを信じて、、、