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2016.03.29

日本人がセブで車の運転免許取得する方法!

フィリピン・セブ情報

日本の運転免許からフィリピンの運転免許へ

日本の運転免許証をもっていれば、誰でもフィリピンの運転免許に書き換えて運転することができます。
フィリピンで新たな筆記テストや実技テストを受けずに、正式な身分証明書としても使える、フィリピンの運転免許証を手にすることができるのです。

日本の運転免許証を日本領事館で英訳してもらい、それをLTO(陸運局)へ持って行って申請という手続きが必要になります。

実際にフィリピンの運転免許証を受領するまでの道のりを紹介します。

セブの日本領事館で英訳申請

まず、有効な日本の運転免許証とパスポートを持って、アヤラの近くにある日本領事館へ英訳してもらいに行きます。
申請時間は、一応午前中のみです。
フィリピン(特にお役所系)では、お昼時間はしっかり窓口を閉めるのでご注意を。

という私は、申請は午前中のみと知ってはいたものの、以前、パスポート更新申請時に、「明日の申請扱いになりますが。」と言って午後に受け付けてもらった経験があり。
午前中を目指して領事館行きの準備をしていたのですが、朝からバタバタと遅くなってしまい、また午後に行ってしまいました。

ただ、時間が悪かった。
昼は窓口が閉まることも知っていたので、午後1時に領事館へ。
ところが、入口の戸が閉まっており、張り紙が・・・。
午後は2時からオープンと。

張り紙によると、営業時間が、午前は8:40~12:30、午後は14:00~16:30とのこと。
14:00までの昼休みって長すぎません?

仕方がないので、アヤラで時間をつぶし、2時に再び領事館へ。
いつ来ても領事館は空いていて、涼しい。
早速、申請を。
やはり、「明日の扱いになりますが。」と言って受け付けてくれました。

窓口で渡される申請書類に記入して、免許証とパスポートを一緒に提出します。
免許証とパスポートは、コピーをとられた後、すぐに返してくれました。
英訳申請終了。
受け取りは2営業日後とのこと。
申請費用850ペソは、受け取り時で良いとのこと。
ちなみに、この申請費用は、毎年、為替レートによって変わるそうです。

英訳書類受領

受け取りはスムーズでした。
申請時に、受け取りは午後2時から4時半までと、時間案内をしっかりされるので、さすがに時間内に行きました。

数人の日本人が何かしらの用事で領事館に来ていましたが、大して待たされることもなく、
850ペソを支払い、出来上がった免許証の英訳書類をもらいました。

「えっ、これで850ペソ?」と言いたくなるような、免許証のコピーの下に簡単な英文が書かれたA4くらいの紙切れ一枚でした。
領事館の証明のハンコ代ですね。

LTOへの提出書類

日本の運転免許証の英訳書類が出来上がったので、あとはフィリピンの免許センターLTOへ行くのみです。

LTOは、セブとマンダウエとラプラプの3か所にあります。
一番交通の便が良いであろう、セブのLTOへ行ってきました。
場所は、E-MALLの隣りにあるサウスバスターミナルのそのまた隣りです。
CEGAからも近いです。

今回、事前に経験者から調査をし、LTOに行く前に揃えておいた方がいい書類を調べておきました。

LTOに提出する書類は、LTOの受付でもらえる申請用紙、日本の免許証、日本領事館発行の英訳書類、パスポート、パスポートの写真のページのコピー、入国のハンコページのコピー、ビザのページのコピー、あればACR(Alien Certificate of Registration)のコピー、メディカルチェック証明書、ドラッグテスト証明書です。
良くわからなければ、とにかく何でもコピーをとっておけば安心です。

LTOの受付はいつも混んでいて並ぶというので、提出するコピー書類を事前に揃え、LTOに行く前にメディカルチェックとドラッグテストも済ませ、提出書類をすべて手に入れておくことにしました。
時間短縮するには事前準備は必要です。

メディカルチェックとドラッグテスト

LTOの施設の中に、メディカルチェックとドラッグテスト検査ができるところがあれば良いのですが、残念ながらありません。
自分でメディカルチェックとドラッグテストができる施設を探し、書類を手に入れなければなりません。
土地勘のないよそ者には、ちょっと厳しいですよね。

そこで登場するのが、LTO入口付近で客引きやガイドを申し出る大勢の人々です。
LTOに近づくと、必ず何人もから、
「ドラッグテスト?メディカルチェック?」
と声をかけられます。
場所がわからない人は案内してもらってもいいかと思いますが、ガイド料、もしくは、少し割高にメディカルチェックとドラッグテストを受けることになるかもしれません。
いずれにしても、そんなに高い値段ではないはずですので、一人で不安な人は、ガイドしてもらうのも有だと思います。

私は、正規の料金が知りたかったので、LTOに近づき勧誘される前に、一人検査できる場所を探すことにしました。

Drag Testing Center

LTO周辺にはいくつもメディカルチェックとドラッグテストができるとことがあるようですが、LTOの向かい、道路を渡ったところにある「Drag Testing Center」という青い看板のところへ行ってみました。

朝8時に着くと、既に何人かが椅子に座って順番待ちをしていました。
他の人のガイドと思われるおじさんが、
「ドラッグテストの受付はこっちだ、メディカルはあっちだ」
と教えてくれました。
ガイド料を要求されるのではないかと思いましたが、大丈夫でした。
ただの親切でした。

フィリピンでは、親切で色々教えてくれているのか、後でお金を要求するつもりなのか、微妙でわからない時が多々あります。
これが日本なら、教えてくれてありがとうと素直になれるのですが、つい疑ってしまいます。
でも、この警戒心は常に持っていないといけませんね。
ここは日本とは違い、フィリピンなのですから。

ドラッグテストエリア

ドラッグテストの受付で300ペソを払い、申請用紙を記入。
名前を呼ばれ、手の指10本の指紋を採取されました。
コンピューター処理をするのでしょうが、本当にこんなんでいいの?といういい加減な指紋採取でした。
ちゃんとついてないのに、次から次へと指先というか、指横をポンポンと置かされるだけです。

そして、尿検査。
これがまたいい加減というか、こんなんでいいの?というか、ビックリすることばかりです。
渡された容器が、ヤクルトとジョアの中間くらいの結構大きなもの。
それに自分の名前を書いたテープが貼られ、「ハイ」と渡される。
その容器パンパンに尿をとってこいと。
容器に入れる前に、紙コップとか普通ないのかな?
ないのです。
ちなみに私は女性です。
フィリピン流は、直接容器に、という事らしいです。

トイレにもちろん紙もなく、それどころかトイレ入口のドアが壊れていて閉まらない。
しかも、トイレ入口に入ってから男性と女性のトイレが分かれてある。
その境は板一枚で、それぞれにドアもなし。
という事は、私が入っている間に、もし誰かが入ってきたら丸見え。
んー、人が入ってくる前に、さっさとやるしかない。

無事終了。

一応、トイレ入口の外で、女性スタッフが立って門番してくれていたみたいです。
知らずに、ドキドキしながら超特急でした。

しばらく待っていると、ドラッグテスト陰性と書かれた用紙一枚が渡されました。
本当に検査をしたのでしょうか?
という疑問が残る中、まぁ、この用紙さえもらえればこちらも用済みです。

メディカルチェックエリア

メディカルチェックは呼ばれる様子がなかったので、自分から中に入っていきました。
すると、最初に受付場所を教えてくれた誰かのガイドのおじさんが、
「ここに立て。」
とメジャーの紙が貼られた壁の前に立つよう指示。
だいたいの数字を読み取り身長を測ってくれました。

そして、家庭用の古い体重計での測定。
おじさんが読み上げてくれました。

その後、「今度はここに立て。」
と、またそのおじさんが指示。
今度は視力検査のようです。
日本のように、Cの形の空いている方向を答えるのではなく、アルファベットを上から読み上げる方式。
片手で片目を押さえながら読み上げます。
これも本当に適当でした。

そうこうしているうちに、ガイドしていた男性の用事が済んだらしく、おじさんは去って行きました。
きっと毎日、一日に何回もここに誰かをガイドしに来ているのでしょう。
私にガイド料をくれと請求してこなかったので良かったです。

おじさんがいなくなった後に、メディカルセンターのおばさん(医者?)が、血圧を測ってくれ、検査結果を紙に記入してくれ、渡されて終了。
100ペソでした。

数値もいい加減な、やってもやらなくてもいいような、どうしようもない検査でした。
まぁ、LTOに提出する書類が手に入ったので、目的達成です。
ドラッグテストと、メディカルチェック、合せて30分くらいで終わりました。

今回私が行った場所が良いのか悪いのかわかりませんが、少なくとも値段をボル事はなさそうです。

いよいよLTOへ

LTOの外で揃える書類がすべて準備できたので、早速LTOへ向かいました。
LTOの入口付近では、噂に聞いていた通り、沢山の人が声をかけてきました。
「ドラッグテスト?メディカルチェック?」
と、ガイドを申し出る人々です。
おばちゃんばかりで、みんな悪い人ではなさそうです。
本当に場所がわからずに不安な人は、ガイドしてもらってもいいかもしれません。

ゲートの中にガイドの人たちは入れないらしく、中に入ってしまえば何もしつこいことはありません。
朝8時からオープンらしく、私が着いた8時半過ぎには、既に数十人の人々が何やら名前を呼ばれるのを待っている様子でした。

中央にある受付には、10人くらい並んでいました。
みんな既にアプリケーションフォームを手に持って並んでいるようなので、ここは図々しく一番前へ、「アプリケーションフォームを下さい」
と言いに行きました。
フィリピンに来て、私もだいぶ図々しくなってきたというか、フィリピン流の要領がわかってきました。
おとなしく並んで待ってアプリケーションフォームを受け取って、また並び直すだなんてやってられません。
何事も図々しいくらいでないとやっていけません。

受付の人は、外人の私を見ると親切に、揃える書類を教えてくれ、アプリケーションフォームを渡してくれました。
アプリケーションフォームを別のテーブルで記入し、今度はもちろんちゃんと受付の列に並んで順番を待ちました。
受付の男性は、とても忙しそうに、けれども一人一人に丁寧に対応していました。
イミグレーションオフィスとは大違いだなと感心してしまいました。

順番がまわってきて、書類を揃えて渡すと、細かくチェックをしてくれ、無事クリア。
建物の中の受付1番に提出するように言われ、ようやく冷房のきいた部屋の中へ。
中に入ると、何十人もの人が座って待っていました。
結構朝早くやってきたつもりでしたが、みなさんもっと早かったのですね。

書類を提出後は、名前を呼ばれるまで待つのみ。
キョロキョロ人間観察をしながら、名前が呼ばれ、次の窓口を案内され、またひたすら待つ。
次に呼ばれると、免許証の写真撮影です。
みんなが待っている席の中央にスクリーンがぶら下げてあり、その前に立ち、カシャリと一枚。
その後、免許証に印字される署名をし、またひたすら待つ。

待っている間に色々な張り紙を見ていましたが、「お昼休憩なしで営業」との表示が。
素晴らしい。
日本では当たり前のことでも、この国では感動ものです。
フィリピンでもそんなお客様サービスの心が芽生え始めているのだなんて。
日本領事館ですら、長い昼休憩をとるというのに、LTO頑張っています。
職員も良く動いています。

次に呼ばれて、お支払い。
617ペソ也。

ついに免許証交付

またひたすら待っていると、いよいよ免許証交付窓口で名前が呼ばれ、念願の免許証授与。受け取りサインをして終了。

じっくりと受け取った免許証をまじまじ観察。
これでいよいよ私もフィリピンで運転ができるのですね。
フィリピンの一員になった気分です。

LTOでの滞在時間は1時間半でした。
私が帰る頃には、外の受付には何十人もの長い列が。
なるべく朝早くに行った方が滞在時間は短く済みそうですね。

フィリピンの免許証取得、もっと面倒臭いかな?と思っていましたが、案外スムーズに事が運びました。

セブ滞在が長くなりそうな方、機会があったらフィリピンの運転免許証取得、チャレンジしてみてくださいね!