6年ごとに行なわれる大統領選挙と地方選の投票が始まりました。
投票日の今日はフィリピンの臨時祝日となったため(CEGAは開校してます!)
、セブの町並みもいつもよりひっそりとしてます。
ここフィリピンもアメリカ同様、18歳以上の有権者が直接大統領候補に
投票できるので、「誰に投票しようか?」といった話題でもちきり、
先週くらいから、学校の英語授業もフィリピンの政治や選挙ネタが
多かったようです。
みんな選挙に関心が高いようで、早くからサポートしたい候補者の写真を
自家用車に貼ったり、お気に入り候補者の名前が入ったリングを腕に装着するなど、
まるでちょっとしたお祭りのような雰囲気となっています。
(コンビニのアルコール類ドリンクコーナーも白い紙で覆われ、発売禁止となってます)
また、選挙前後には町中でのもめごとがおきやすい為、選挙前日と当日は政府から
フィリピン全土に飲酒禁止令が発令されました。
フィリピンのドナルド・トランプ氏、優勢!
大統領選は、4名の主要候補者による争いになるようですが、その中でも
一番人気はダバオ市長のドゥテルテ氏で、彼は「フィリピンのドナルド・トランプ氏」
との異名をとるほど、過激発言を繰り返して有権者の話題をさらっています。
ただ、フィリピン第3の都市、ダバオの治安を荒治療ながらも改善し、
公立病院の治療費を無料にするなど、安全で住みやすい町を作った実績もあり、
アメリカ大統領候補のトランプ氏同様、少々の失言では支持率が落ちる気配なく
投票日までやってきました。
実際に投票を終えた先生達に聞いてみると、半数以上はドゥテルテ氏に投票したらしく、
同じ候補者に投票した先生同士盛り上がっていました。
日本ではこういう光景はあまり見られないので、ちょっとうらやましくも感じます。
それだけ、「この国を変えてほしい!」という強い思いが国民一人一人にこもって
いるのでしょうね。
投票を見に行ってみた
CEGAの近くの国立大学も選挙会場となっていたので、どんな風に投票が行なわれるか
興味津々だったので、早速見に行きました。
(大学が投票会場となっています)
(まずは投票受付カウンターのようなところで手続きします)
(マークシート用紙内の各候補者から投票予定のところにマークして列に並びます)
(マークシート読み取り機械に通して終了です。意外とスムーズ!)
会場にあるVoter’s Assistance Centerというテント下で受付を行い、投票用紙を
もらい、投票場所までいきます。思った以上にハイテク化がすすでおり、投票用紙は
マークシート方式で、投票予定の候補者の欄を黒く塗りつぶし、順番にならんで、
読み取り機械に通して終了です。
汚職撲滅が最大の課題
地元の議員レベルになると、今回のような選挙でもやはり黒い金が普通に動いて
いるようで、どの家の近所でも道行く人々に封筒が配られ、その中には
投票して欲しい候補者名の書いた紙が、金一封とともに入っています。
こういうのを取り締まるべき警察がすでに買収されてしまっているので、
お金のある地元有力者がお金をばら撒いて当選し、議員になってさらに私腹を肥やす
といった悪循環が続いていきます。
(渡された白い封筒の中には投票してほしい候補者名と、その後ろに200ペソが、、、1,000ペソくらいのときもあるらしい)
今回の投票結果で、この国が大きく動くきっかけになるのか、大して変わらないのか。
政治も経済も成熟してしまっている日本ではもはや見られないようなダイナミックでアツい
動きが、ここセブ・フィリピンで近く見られるかもしれないと待ち望んでいます!