フィリピンでは、お誕生日の人が自分のお誕生日会を企画するという習慣があります。
お誕生日会まで行わなくても、その日はまわりのみんなに食べ物をおごったりするのが普通のことです。
お誕生日だからおごってもらおうと、自分の誕生日を打ち明ければ、フィリピンでは逆にみんなにおごることになりますのでご注意ください。
日本とは真逆の発想で驚きますね。
そんなフィリピンで、先日、とても豪華なお誕生会に招待されました。
18歳になる女の子のお誕生日会です。
フィリピンの女の子にとって、18歳という年は、とにかく特別な年なのだそうです。

実は、その18歳の女の子とは直接の知り合いではありません。
会ったこともありません。
その子の両親と知り合いなのです。
でも、立派な招待状をいただいたからには、もちろん参加させていただくことにしました。
少し立派なプレゼントを用意して。
招待状には、赤いドレスを主役の誕生日パーソンが着るので、赤以外の服で来てくださいと書かれていました。
誕生日会の会場は、レストランとかではなく、パビリオンと書かれていて、なにやらこちらも気張って行かなければならない雰囲気でした。
そして当日。
会場へ時間より少し早めに着くと、すでにゴージャスに着飾った人達であふれかえっていました。
まさに日本の結婚式に出席するかのような服装です。
パビリオンの中は、なんとも豪華。
まるで芸能人の披露宴のようです。
招待客は、500人強とのこと。
なかなか500人もの招待客がいる披露宴に出席することもないですよね。
しかも、今回は結婚披露宴ではなく、お誕生日会です。
18歳のお誕生日にかける意気込みには驚きです。
それだけ18歳が特別な歳ということなのでしょう。

プロのカメラマン撮影によるバースデーパーソンのプロモーションビデオが、会場の中央でずっと映し出されていました。
プロ撮影とだけあって、本物のモデルのように、美しく、エレガントに映し出されていました。
本当に芸能人のようです。
パーティーでは、18歳にちなんだイベントが数多く催されました。
18人の男性から18本のバラの花のプレゼントとダンス、18枚のブルービル(1000ペソ札)のプレゼント、18個のプレゼント贈与、などなどなど・・・。
いつ終わるのかわからない18にちなんだイベントが延々と続いていきました。
フィリピンでは有名であろうお笑い芸人の登場に、会場は大盛り上がり。
英語ではなく、おそらくタガログ語での芸だったのですが、有名人の物まねをしているらしく、みんなの大爆笑が見ていてとても楽しかったです。
まるで結婚披露宴のキャンドルサービスのように、テーブルを一つ一つまわっての写真撮影までありました。
花嫁さんのように美しく、本当に芸能人のようでした。

イベントは次から次へと催され、いつ終わるのかな?と思いながら、夜の9時過ぎに。
終わる気配が全くなし。
周りを見てみると、徐々に帰りだしているようです。
聞くと、朝までダンスパーティーとして続くそうで、きりのいいところで各々帰っていいとのこと。

途中で帰っては失礼かと、パーティーが終わるのを待っていましたが、朝まで続くと聞き、退散することにしました。
18歳のバースデーパーソンは、現役の女子大生なので、招待した友達と朝まで盛り上がるのでしょうね。
なかなか経験できない、豪華な誕生日会に参加させていただき、文化の違いを体感することができました。
それにしても、お誕生日はフィリピンの人達にとって、とっても重要な日なのですね。