本記事では、各国のビジネスマナーを紹介しています。英語を使ってビジネスをしている方などにおすすめの記事です!
ビジネスマンの中には海外出張の機会が多い方もいます。またビジネスチャンスを海外で見つけ、外へ飛び出すことに不安や恐れがない方は、海外で自分自身を試してみることができます。
そして他の文化の人々とビジネスを行うということは、その国の文化の違いを学べる機会でもあるのです。
異文化コミュニケーションは国際的に成功するための1つの要素ですが、現地のマナーの配慮も不可欠です。名刺の渡し方やランチのオーダーの仕方は、関係がこじれたりビジネスチャンスを台無しにする事もありえます。
それでは各国のビジネスマナーを見ていきましょう。
中国
今や世界第2位の経済大国の中国。日本人駐在員の数もアメリカに次いで中国が第2位となり日本人ビジネスマンにとってとても重要な国です。
中国では、「三顧の礼※」という言葉があるように、贈り物をする時、受け取ってもらうまでに最大3回拒否されるという習慣があります。受け取ってもらうまで、渡し続けることが重要です。
※目上の人が格下の者の許に三度も出向いてお願いをすること。中国で劉備が諸葛亮を迎える際に三度訪ねたとする故事に由来する。
中国人は面子をとても大事にします。「人前で叱ってはいけない」、「謝罪をしない」、「大風呂敷を広げる」などがあります。もちろん皆が謝らないわけではありませんが、日本人がすぐに「すみません」というのとは違い、直接的な謝罪の言葉を回避する傾向があります…
この辺りは少しフィリピンにも通じます。私がフィリピンで働く際、よく言われたのがフィリピン人を人前で叱るなでした…
韓国
韓国は儒教文化に基づいている為、年齢がとても重要です。初対面で突然年齢を聞かれることは少なくありません。1日でも生まれが早ければ年上になります。例え対等の立場でも年上には常に敬語を使い敬わなければなりません。
また韓国人はゲストとカラオケを共にするのが一般的です。韓国人の同僚と夕食を共にすると、カラオケに連れて行かれ、歌うことになるでしょう。これらのカラオケ施設は一般的に個室になっており、そのグループの前だけで歌えば良いだけです。日本のカラオケボックスと同じで、日本語の歌も数多くあります。
日本同様、「飲みニュケーション」はビジネスにおいて欠かせません。
ドイツ
ドイツ人の年配の人などからは、日本は「アジアのプロイセン」と言われることがあります。歴史を見ても、東アジア最初の近代憲法である「大日本帝国憲法」は、伊藤博文がプロイセン(当時のドイツ)の憲法を草案とし作成し作られたものです。ともに戦時中は同盟国でもあり戦後は敗戦国ですが、戦後の経済復興をへて経済大国になった事は共通しています。
性格的にもドイツ人と日本人は保守的で真面目な国民性は似ているところがありますが、似て非なる所もたくさんあります。
ドイツ人は合理的で、直接コミュニケーションを取ることを重要視します。取引でも思ったことを口にします。ビジネス中はジョークが受け入れられないので、ユーモア無く普通ででいることをお勧めします
フランス
もしフランス語を知らないのであれば、少しのフランス語は覚えておきましょう。それは相手に良い印象を与えるはずです。英語を話せるフランス人も多いですが、フランス語の方が好まれます。
フランスに限らずですが、意思表示ははっきりしましょう。日本人は思っていることを表現しない人が多いですが、それは「何を考えているのか分からない、気味が悪い人」と思われます。
フランスと言えば「バカンス」というくらいに、フランス人はバカンスを大切にします。7月や8月に数週間バカンス休暇を取る人が多いですが、例年6月くらいから職場ではバカンスの話でもちきりになります。
イタリア
イタリアでは、ビジネスは個人の繋がりが重要視されている為、イタリア人のビジネスパートナーと知り合い、彼らとの関係を築くのにかなりの時間がかかることがあります。
イタリア人とは、仕事一筋で全ての時間を費やし頑張ったりするよりも、リラックスしてビジネスを後回しにするとが重要です。その方が多くの成功を収めることができます。
その為イタリア人はランチに2時間、ディナーに2~3時間くらいじっくり話しながら食べる習慣があります。それはビジネス相手であっても同様です。
オーストラリア
オーストラリアでビジネスをする際はアラームを早めに設定しておきましょう。正確に時間どおりに行かない場合は、少し早く到着する必要があります。そうしないと、ホストによっては失礼な人と思われるれる可能性があります。
時間前行動以外にもオーストラリアでのビジネスはとてもスピーディーです。最終決定まで時間があまりかかりません。日本みたいに判断を一度持ち帰ったりする事は理解に苦しむ場合もあります。
それとオーストラリア人はスポーツとお酒が大好きです。ラグビー、サッカー、バスケット、テニス、競馬、クリケット、サーフィンなどのウォータースポーツ等あらゆるスポーツが人気です。スポーツ観戦しながらお酒を飲むのが定番なので、円滑なコミュニケーションの為にもこれらのスポーツについて知っておくのがお勧めです。
まとめ
日本人が海外で仕事をする場合、外国人が他の国で仕事をするよりも苦労する事が多いと思います。それは日本人が真面目で、完璧主義だからです。個人主義よりも協調性が重んじられ、「空気を読む」なんてことをするのは日本人くらいです。
海外ではどの国でも自己主張が必要となります。国にもよりますが、細かいことを気にしないマイペースな人たちが多いです。
その国の習慣や文化を理解し、敬う事がビジネスの成功の鍵を握ります!仕事だけでなく日本人が海外で生活するには「郷に入れば郷に従う」柔軟性が必要となります!