日本ではコロナによる規制が緩和され通常の日常生活に少しずつ戻っていることと思います。
セブでは3月28日にECQ(Enhanced Community Quarantine:強化されたコミュニティ隔離)に指定されロックダウンが始まりましたが、6月1日から6月15日までECQが緩和されGCQ(Gneral Community Quarantine:一般的なコミュニティ隔離)となりました。
コロナ禍になっていなければ、私にとっては一生聞くことのない英単語なのではないかと思います…
そこで現在のセブの状況を詳しくお伝えします。
GCQ(Gneral Community Quarantine:一般的なコミュニティ隔離)
現在のセブはロックダウンされる前の状況に似ています。セブ州は全域がGCQに指定されましたが、セブ市は感染者がまだまだ増加の一途をたどっているので、規定通りではありません。
規定は細かくたくさんありますが、留学を検討している人やセブに住んでいる人にとって重要な点をお知らせします。
ECQとGCQの違いの詳細についてはこちらから 「フィリピンにおけるコミュニティ隔離措置の最新状況」
基本生活
外出は、生活維持に必要不可欠な物資やサービスを利用するか、許可された業務の事業所で勤務するか、いずれかの場合に限定され、娯楽目的の移動は一切禁止されています。
要は引き続き不要不急の外出は禁止という事です。
外出する際はマスク着用、外出許可証(Quarantine pass)とIDの携行が必須です。違反すると罰金や逮捕という事もあります。この辺りは日本より断然厳しいです。ソーシャルディスタンスも欠かせません。
21 歳未満または 60 歳以上の人、免疫不全や合併症等の健康リスクを持つ人、妊婦の人、これらの人と同居する人は基本外出禁止。
また年齢問わず夜10時から翌朝5時までは特別な就労許可を得ている人以外外出禁止です。
学校
3月16日からCEGAも休校になりましたが、引き続き休校しています。
語学学校に関して、GCQへと緩和されてからはフィリピン教育省が指導する一定の条件の元、部分的な開校は許可されましたが、外国人の入国が引き続き禁止されている為、実質的に運営できない状況となっています。その為、入国制限や入国後の隔離措置が緩和されるまでは、事実上の休校となりそうな模様です。
フィリピンの一般の学校(小学校や高校など)は2020 年 8 月 24日~開校と決まっています。ただ6月8日にフィリピン教育省がワクチンが開発されるまで遠隔でできる授業の計画を検討し、対面式の授業の再開を延期すると発表しましたが、それは年内の対面授業ができないことを意味するので、諸々課題が残ります。
※フィリピン人生徒の8割がインターネットに接続できない環境にいます…
CEGAでは休校になってからオンラインレッスンの提供をしています。現在CEGA留学を検討されている方の中には、渡航可能となるまでの期間に少しでも英語力をUPさせようと、オンライン授業からスタートされるケースも増えてきています。CEGAはオンライン講師も対面講師も同一講師なので、セブ渡航後に出合える先生の授業を日本にいる時からスタートできます。
オンラインの詳細はこちらから「CEGAのオンラインレッスンで留学前後のフォローアップ」
交通
■飛行機
セブマクタン空港からの国際線はありませんが、国内線は6月よりフィリピン航空、セブパシフィック航空ともに運航開始されました。ですが、レジャー目的の旅行は禁止されているので、国内利用時には診断書や警察庁が発行する渡航証明書等が必要となります。出国の際の国際線乗り継ぎのための国内線の利用には書類は不要です。
フィリピン日本間のフライトは、フィリピン航空がマニラ-羽田間、マニラ-関西間、マニラ-名古屋間運航。JALはマニラ-成田間、ANAはマニラ-羽田間をこれまで通り運行。セブパシフィック航空は国内線のみ。
新規のビザの発給がまだ認めらておりませんので、実際は外国人の入国はまだ出来ず、セブから日本への帰国がマニラ経由で可能となりました。
■タクシー
3人まで乗車可能ですが、街中にはまだあまり走っていません。ですが、これから台数も増えていくでしょう。タクシーの配車アプリGrabは6月10日より使用できるようになりましたが、台数が少ないせいかなかなかつかまりません…
ですが、タクシーが使えることによって格段に生活が便利になりました。
■ジプニー、バイクタクシー
ジプニーは条件付きながら営業が許可されていますが、セブ市ではまだ見かけません。
バイクタクシーはバイクの運転が1人までしか認められていませんので、運転手以外に人を乗せることは違反となり、営業が許可されていません。バイクタクシーの配車アプリAngkas(アンカス)も使用できないままです。
■公共バス
My Bus、Beep(バスとジプニーを掛け合わせたもの)等は運航開始しておりますが、まだ全ての路線が開始になったわけではありません。こちらも順次、路線・便数が増えていくと思います。
セブ島の郊外を結ぶバスも運行しています。車内は間仕切りが付き改良されています。(全てのバスではありません)
ショッピングモールや飲食店
アヤラセンター、SMシティ、ロビンソン等主なショッピングモールも再オープンしました。営業時間はモールによって異なりますが大体10時もしくは11時から19時までです。(以前の通常営業時は10時から21時)店内はレジャー施設以外のお店は営業が許可されています。
モール内の設定温度は26度、WIFIなしとなっております。涼しくてWIFIを提供してしまうと、きっと多くのフィリピン人が集まってしまうからでしょう…
飲食店(モール内含む)は営業するお店が増えましたが、テイクアウトとデリバリーサービスのみで店内の飲食は出来ません。
※GCQが更に緩和されたEGCQ(Modified General Community Quarantine:修正された一般的なコミュニティ隔離措置)になれば店内の飲食も可能になります。
モールによっては、人がいなくても一方通行となっております。一方通行を破るとたまに拡声器で注意されます…
禁止されていること
- ジム、フィットネススタジオ、スポーツ施設 ※野外における非接触型のスポーツ等(ウォーキング、ジョギング、ランニング、バイク、ゴルフ、水泳、バドミントン等)の運動は許可されています
- エンターテイメント施設(映画館、劇場、カラオケバーなど)
- 子供のアミューズメント施設(プレイルーム、乗り物など)
- 図書館、公文書館、博物館、文化センター
- インターネットカフェ
- 観光地(例:プール、ビーチ、リゾート)
- 旅行代理店、ツアーオペレーター、予約サービスおよび関連アクティビティ
- パーソナルケアサービス(マッサージ、サウナ、フェイシャルケア、ワックス脱毛など)
- ホテルやホテルに相似する施設は、2020年5月1日現在、外国人宿泊客の予約が既にある、長期宿泊の予約がある、立ち往生したフィリピン人または外国人を除き営業は許可されない
マッサージに早く行きたいですが、ヘアサロンの営業が再開されたのは嬉しい事の1つです。ただし基本的な整髪サービスのみの提供(カラーやパーマは不可。シャンプー無しのヘアカットのみ)です。
まとめ
規制はまだあるものの、再開するお店、飲食店がどんどん増え、かなり便利になりました。タクシーが使用できることが、現地での交通手段を持たない旅行者や留学生などにとってはかなり助かります。
現在のGCQは6月15日までの措置となり16日以降は未定です。
セブ市の感染者は、いまだ急増していますので、6月15日以降はGCQの継続かECQ、MECQに戻ることもありえます。
セブ市累計感染者数:3,194人 フィリピン全体の累計感染者数:24,175人 (6月11日時点)
学校が再開するのにはもう少し時間がかかりそうです。
国を問わず1日でも早いコロナの終息を祈るばかりです。そして生徒さんが安心して留学できる日が来ることを、ただただ楽しみに待っています。
<追記>
6月16日から6月30日までセブ市は再びECQとなり、ショッピングモールも再度閉店、タクシーも利用できなくないました。
これはセブ市のみでマンダウェ市やラプラプ市は引き続きGCQとなっております。